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特等大苗 生産秘話

特等大苗 生産秘話


売れ残った新苗は捨てられていた

大抵の昔ながらの果樹苗木屋では接ぎ木後1年の苗木のみを取り扱っています。
みなさんがホームセンターで細長い黒いポットに入っている苗木をよく見かけられると思います。
それらは大抵新苗です。当農園も一昔前は新苗しか取り扱っていませんでした。
わたし、けいこ店長は、すだ農園に嫁いできて5年くらいたってから農園にでて働くようになりました。
(結婚するまでは農業には触れたこともない、畑仕事などしたこともない女子でした)
そこで見たのは、なんと苗木の販売シーズンが終わる3月末にはその年に生産したり、
仕入れたりした新苗はすべて処分されておりました。(燃やされていたのです)もったいな〜い。



捨てるのなら 植えておこう が始まり

すだ農園は明治から植木苗木業をしておりましたが、けいこ店長が嫁いでくるころには
明治、昭和初期に仕入れたり生産され、売れ残った苗木が大きく育って森のようになってしまっている部分が農園内にはたくさんありました。
昭和40年から50年頃までは建売の住宅にセットで植える庭木の仕入れ販売の取り扱いが増えて、
栗苗や果樹苗を購入する農家やお客様が減っていました。
当店の果樹の新苗の取扱量も減ってきているときでした。
嫁いで間がないけいこ店長は業界のことはわかりませんでしたが、
果樹の新苗を捨てるのなら、空いている畑に植えておこう、そうすれば果物もたくさん収穫できるし、
鉢植えにすれば販売もできると売れ残った新苗を植え始めました。
自分で育てた果物を食べたい一心で・・



試行錯誤の末に

当店は苗木づくりは専門でしたが、果樹の育て方については最初は素人同然。
いろいろ失敗もしました。切りすぎた、肥料を入れすぎた・・等々。
また、大きく育てるわけにもいかず、いかにコンパクトに育てるかという研究もしました。
小さな鉢で無理矢理育てたくさん枯らしてしまったこともあります。苗たち ごめんなさい・・
あとは根っからの貧乏性でもったいな〜い根性が・・
生産した苗たちはいかされて欲しいという一心で農園を開拓し、新苗は捨てずにどんどん植えました。
そんな試行錯誤をしながらも、植え付けた苗木たちは成長を重ね、コンパクトに、
徐々に結実するようになってまいりました。わたしが願った「収穫」できる果樹を「早く結実させたい!」、
「何年も待てない!」という方に是非お届けしたいという思いが募り・・
販売しようと思い立ちました。



特等大苗の完成

今でこそ3年苗くらいは生産販売される業者さんも出て参りましたが・・
当社の苗木は5年以上、そして10年選手もいっぱい育っています。
また、果樹の大苗は工業製品とは異なり一本一本が枝振り、幹太さなど同じ年数でも様々です。
商品管理や在庫調べもこれまた苦労の連続。
2014年あたりから、やっと「20XX年に接ぎ木した苗木です」とほとんどの大苗については年数やサイズの整理ができました。
そして、大苗の生産においては、育ちがよくない苗木は販売しないと決め、
特等大苗しか販売しない決意で2018年春からは取り組んでいます。

特等大苗とは

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